フィデッサグループ plc 2009年上半期決算を発表

2009年8月7日

本リリースはフィデッサグループplcが8月3日に発表したリリースの抄訳版に株式会社フィデッサの社長、イアン・チルトンの日本法人の業績ならびに日本市場の見通しに関するコメントを追加したものです

フィデッサ、不安定な金融市場にもかかわらず力強い業績の伸びを発表

(百万ポンド、ペンス)2009年2008年変化率同一為替レート
売上高116.085.0+36%+19%
調整済営業利益*15.711.2+40%+22%
営業利益12.68.9+42% 
希薄化調整済1株当り利益*29.7p22.5p+32% 
希薄化調整済1株当り利益23.2p53.1p-56% 
1株当り配当10.0p7.5p+33% 

(*:Touchpaper社の持株売却、買収無形資産償却、知的所有権訴訟解決、リーマンブラザーズ回収不能債権関連の要因を除く)

決算ハイライト

l       売上高19%上昇、上記要因(*)を除く営業利益22%上昇(同一為替レート)

l       売上高の内、経常収益の割合が81%

l       2500万ポンドの現金を保有、借入金はなし

l       ユーザー数、弊社取引ネットワークでの取引件数共に増加中

l       バイサイド、セルサイド共に新規契約を獲得

l       コンサルティング部門の売上においても力強い伸び

チーフエグゼクティブのクリス・アスピンウォールは以下のように述べています。

「フィデッサは、2009年上半期決算において力強い業績成長を示すことができました。この成長には上半期を通じ、前年比でのポンド安進行も影響していますが、為替要因を除いてもその成長率には力強いものがありました。顧客には依然として経費削減圧力が残っており、激しい変動が続く為替市場等の要因から、先行きの見通しには依然、不透明感を伴いますが、全体的には2009年上半期の間に金融市場は落ち着きを取り戻し始めたと見ています。市場の復調による事業機会を積極的に活用する顧客もあり、既存顧客と新規顧客の双方ともに事業は総じて順調に展開いたしました。しかしながら、顧客は依然として厳しい事業環境に直面し経費削減や経営戦略の見直しを検討していることもあり、これによる弊社事業への影響は否定できません。

短期的には、現在進行中の金融業界の構造変化による影響に加え、為替変動要因もあり、今後の業績見通しを立てづらい状況にあります。しかしながら、現時点での見通しでは、2009年通期の決算においても概ね順調な業績成長を示すことができるものと考えます。ただ、特に為替レートによる大きな寄与が認められた上半期ほどの成長率には至らない可能性があると考えます。

我々は、世界の金融業界に進行中の構造変容を肯定的に捉えており、これらの変化がフィデッサにとって長期的な事業機会の創出をもたらすことを確信しています。このような激動の事業環境の下においてこそ、フィデッサは事業を展開する全世界において、事業投資の拡大戦略を進め、顧客のビジネスモデル変容の遂行に貢献することが重要と考えます。」

日本における事業について

本社の中間決算の発表を踏まえ、株式会社フィデッサの社長、イアン・チルトンは次のように述べています。

「日本におけるフィデッサの過去1年の優先課題は、直近の金融危機下の状況において、顧客への高質のサービス提供を継続しつつ、業界再編の荒波にさらされる顧客の事業合併の成功及び、必要とされる様々な業務合理化に貢献するよう努めることでした。我々を取り巻く環境には厳しいものがありましたが、日本での事業を引き続き拡大することができました。

金融機関間の吸収・合併による業界再編の流れはひとまずピークを過ぎたように見えますが、日本市場は新たな大きな変革の波を迎えています。日本の投資家がアジア全域を含む新興市場へのトレーディングを増加させていること、大阪証券取引所によるジャスダック市場の統合、東京証券取引所によるNYSE Liffe(ロンドン国際金融先物取引所)の技術に基づく新オプション市場取引システム(Tdex+)の採用、そして来年初頭にその稼動が迫った現物株取引次世代システムであるarrowhead(アローヘッド) 等です。特に今回の東証現物システム大規模アップグレードは、レイテンシー(データ処理遅延)の最小化、システム大量発注やアルゴリズム取引への流れを日本市場においてより一層促進するものと考えます。こうした国内証券取引所の取引システムの高速化によって、これまで人間の反応速度に依存したトレーディングシステムでは、市場参加者が市場の動きに対応できない事態が発生しうると我々は考えています。フィデッサはこうした問題を解決する高度なトレーディング自動化技術を有しています。これらの金融市場を取り巻く新たな潮流が、フィデッサの事業に寄与することを確信しています。

直近の金融危機は国内運用会社にも多大な影響を与えましたが、フィデッサでは運用会社向けプロダクトであるレイテントゼロの、国内顧客向け仕様変更及び日本語化に取り組んでいます。また過去1年間には、多くの日本国内向け発注回送ネットワークについて、フィデッサのグローバルネットワークとの接続実績を重ねました。」

日本市場独自の要求に応える

国内の金融機関に対して、世界金融市場の最新潮流から生じる要求課題に対応する手段を提供すると共に、フィデッサは日本国内市場独自のニーズに適合させた提案を提供してきました。フィデッサは、1999年に国内大手証券会社へのエンタープライズ型システムの提供を開始し、2005年よりホスティングシステムを、2007年後半には日本市場向けアルゴリズム取引システムのサポートを開始しています。2009年には日本市場向けホスティング型JTP(ジャパン・トレーディング・プラットフォーム)を、国内系証券会社として初めて水戸証券に提供することになりました。日本向けアルゴリズム取引システムであるブルーボックスを含む同システムは2009年第3四半期に稼動開始の予定です。

チルトンは「日本での事業開始以来10年が経過しましたが、業界再編に伴う競争激化、執行の自動化及び市場構造効率化への流れといった市場環境において、フィデッサは、既存取引所のシステム高速化への対応は勿論のこと、我が国でも今後拡大が見込まれる代替執行市場への注文自動回送を可能とするソリューションの提供等、顧客金融機関が日本市場におけるトレーディングパフォーマンスを最大化することに貢献できると確信しています」とコメントしています。

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