大手証券会社、フィデッサのシステムを通じ東京証券取引所arrowhead(「アローヘッド」)の運用稼動を開始

[2010年1月15日、東京] 全金融資産取引対応のトレーディングシステムを運用会社及び証券会社双方に提供する株式会社フィデッサ(東京都千代田区、社長イアン・チルトン。本社英国ロンドン。以下、フィデッサ)は、同社の国内顧客証券会社各社が、年始より稼動を開始した東京証券取引所の新システム「アローヘッド」の運用を成功裡に迎えたことを発表しました。「アローヘッド」は、東京証券取引所が約10年ぶりに全面刷新した現物株式売買の次世代システムであり、高度な運用を行う機関投資家や高速高頻度取引(High Frequency Trading: HFT)を行うトレーディングファームの要望を満たす高速性と高い処理能力を備えています。「アローヘッド」は2010年1月4日より稼働を開始しています。

フィデッサは、東京証券取引所と連携の上、約1年に亘り、「アローヘッド」のテストを実施してきました。また、フィデッサのトレーディングプラットフォームが「アローヘッド」に準拠しているだけでなく、新システムの高パフォーマンス等の特性を最大限活用できるよう開発・検証を重ねて参りました。その結果、フィデッサのユーザーは、フィデッサが安定的に提供する高機能なシステムとサービスを活用することで、「アローヘッド」によるメリットを享受することが可能となりました。フィデッサのパフォーマンスについて、或るユーザーが独自に行った検証では、他社製品と比較して最も低いレイテンシー(データ処理遅延)と最も高い処理能力を発揮し、且つ国内および海外市場へ最も安定的な接続を提供していることが実証されています。また、アルゴリズム取引およびリスクマネジメントのツールについても同一プラットフォーム上にシステム統合されています。

株式会社フィデッサの社長であるイアン・チルトンは、「日本を代表する証券会社の多くが執行プラットフォームとしてフィデッサを採用しています。そして全ての顧客企業が、1月4日の稼働開始日以降、何のトラブルもなくアローヘッドによる運用を行っていることを大変嬉しく思います。同時に、複数の大手ユーザーが、既にフィデッサのシステムを使い東京証券取引所の新しいコロケーションサービスの利用を開始しており、レイテンシー最小化の目的を達成しています」と述べています。

今回の「アローヘッド」の稼動は、日本株執行市場の構造変容の引き金になることが予想されます。アルゴリズム取引システムへの需要がさらに高まり、また、証券会社のダークプールやPTS(私設取引システム)といった代替執行市場の流動性も刺激して、主市場との市場間裁定が活発になることが予想されます。

チルトンはさらに、「フィデッサは、国内の各PTSに対しても、低レイテンシーによる注文回送ネットワークにより、電子取引接続を提供します。よって、フィデッサユーザーは主市場及び代替執行市場への接続、その流動性の活用を効率的に実現することが可能です。加えて、アルゴリズム取引エンジンであるフィデッサ・ブルーボックスなどアドバンストレーディング対応ツールや、リスク管理分析ツール等も併せて、同一システムプラットフォーム上で統合的に提供しています」とコメントしています。

東証の次世代取引システム「アローヘッド」の稼働は、日本株式取引にとって日本版金融ビッグバン以来の大きな節目と考えられ、証券会社がこのチャンスを十分に活用するためには、包括的な機能を有する最高性能の執行テクノロジーが必要となります。

談話の最後に、チルトンは、「最新の取引所接続ゲートウェイと市場データフィード・ハンドラを有するフィデッサのシステムアーキテクチャは、アローヘッドに十分に対応できるものとなっています。我々が持つ日本市場および金融技術についての10年来の蓄積による知識と経験を、北米および欧州市場において培った実績と融合させることで、日本におけるトレーディングシステム及び市場データ提供の事業領域において最先端の地位を占めていく所存です」と述べています。

フィデッサの製品・サービスは、世界各国730の企業で24,000人のユーザーに提供され、世界の大手金融機関の85%に採用されています。また、国内外400社以上のブローカーと約2,300社のバイサイド顧客、さらには120の取引所・代替執行市場との間を、フィデッサグローバル注文回送ネットワークで接続しています。

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