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フィデッサ最新アップデート

フィデッサプロダクト最新アップデート:先進技術を活用した取引手法の現状

代替執行市場の出現により進行していく流動性の分断化と高速化していく市場システムへの対応など、今日の取引環境において生じている様々な課題を、先進的技術を利用することによりいかに解決していくかについてお話させていただきました。

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(写真)株式会社フィデッサ プロダクト・マネージャー 真家ブルース

先進技術とは?

先進技術が具体的に何を指しているかというと、まずは以前から話題になっているHFT(ハイ・フリークエンシー・トレーディング:高頻度取引)です。HFTの登場によって今まで不可能だったビジネスモデル、例えば、お客様のシステムをコロケーションに置き、会員のシステムと直結することによって高速取引を行うようなものが出てきました。つまり、HFTがコロケーションの効果を最大限に活かせる技術になっていますが、逆に言うと、コロケーションはハ イ・フリークエンシー・トレーディングの為にあるようなものとも言えます。
次に、これも最近話題になっていますが、SOR(スマート・オーダー・ルーティング)があります。市場の分断化にシステム側への機能追加により対応してゆこうというものです。

最後に、高パフォーマンスアルゴリズムというものがありますが、これは市場になるべく近いところに置き、市場の動きに高速に反応するアルゴリズムエンジンです。より単純なロジックに適していますが、その代わり市場で発生するイベントを非常に速く処理できます。

システムの高速化に対抗するために必要なレイテンシーの極少化

では、レイテンシーをどのように減らしてゆけば良いのでしょうか。

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[図:取引サイクル]

ご存知のように、取引の基本サイクルはイベント、判断、実行という3つの要素により構成されています。イベントが発生し、その内容に基づいて判断を下して、その判断結果を反映した実行を行うことになります。重要なのは、これら3つのステップすべてにおいてレイテンシーを減らしていかないと、有利に執行を行うことが難しくなっていることです。

なぜこれが重要なのでしょうか。まず第一に参加者間の競争が激しくなってきており、常に自社システムをチューニングしていかないと、そのパフォーマンスが相対的に落ちていくということになり、直ちに自分の業績に影響を及ぼす可能性があるからです。

次はアローヘッドの登場により話題になったことですが、時価情報の更新頻度が非常に速くなっており、1つのイベントが発生し、その処理が終わらないうちに次のイベントが発生すると、執行の機会を失ってしまう可能性があるということになります。市場側の反応速度が速くなって、取引所側が非同期で注文を処理できるようになったことにより、一定期間の間に行える操作が大幅に増加しました。

つまり、取引システムが1秒間の間に行える操作を増やさないと市場の動きに追いつかないということになります。

最後に、バイサイド側では各ブローカーのパフォーマンスを常に比較していますので、自分のレイテンシーがどの程度なのかが把握できないと、バイサイドに売り込むことが難しくなってきます。

レイテンシー極小化の実現

低レイテンシーシステムにおける目標とその目標に対する制限をいくつか挙げていくと、まずは人手が必要となるようなところをなるべく減らさなければなりません。それに対する制限としては、ユーザーが市場に発注した注文を制御できないと意味がないので、ユーザー操作の手段を確保する必要があります。
次に、コンプライアンスチェックなどの注文チェックをなるべく減らさないといけないが、本当に必要なものまで削るわけにはいかないので、その処理をなるべく高速に行えるシステム構築が必要です。

また、システム全体から不確定要素、つまりレイテンシーが発生し得るような要素を排除していかなければならないが、システム全体の柔軟性が損なわれる事態は避けなければいけません。

最後に、外部システムへのアクセスが発生するとそれだけでレイテンシーが大幅に増えてくるという問題がありますが、市場側のイベントや時価情報などを取り込まないわけにはいかないので、この部分をどうやって高速化するかというのが課題となっています。

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[図:HFTプラットフォーム]

これらの問題を解決するシステムとして、弊社はHFTプラットフォームという製品を提案しています。バイサイド側からの注文をFIX経由で取り込ん で、必要なリスクチェック、コンプライアンスチェックを行った上で、プライマリーサーバーに注文を取り込みます。注文を取り込んだら、弊社の低遅延ゲートウェイを通して、取引所側に発注していく仕組みになっています。

それと同時に、弊社の内部データベース(RTD=リアルタイムデータベース)に注文情報を落とし込み、スタンバイ機に転送するようになっています。 これによって、プライマリー側で万が一障害が発生した場合には、処理を中断することなく、発注を継続することが可能となっています。また、ユーザーが注文状況を監視できる画面が用意されていますので、透明性の高いシステムを提供することができます。このシステムは取引所のデータセンター、いわゆるコロケーションのデータセンターに置くことにより、パフォーマンスを最大限に引き出せるようになっています。

顧客接続の管理

FIXの接続数が多くなると、集中管理できないと保守負担が大幅に増えてしまいます。また、一つのFIXセッションにおいて数種類の注文フローが入るようになってきています。そこで弊社はフィデッサFIXポータルという製品を提案しています。この製品はFIXゲートウェイを弊社のプラットフォームに統合し、弊社のFIXネットワーク、フィデッサエクスプレスとそのまま接続できるものとなっています。また、FIX電文を書き換えたり、電文の内容に合わせて注文の回送先をシステムの中で判断したりすることも可能です。各FIXセッションを管理するにあたって、非常に使いやすいユーザーインターフェースをウェブベースで提供しています。もちろん、フィデッサエクスプレスはグローバルネットワークですので、日本だけではなく、世界中からの注文フローをそのまま取り込めるようになっています。

流動性へのアクセス向上

欧米では流動性の分断化がすでに進行しており、最良執行を確保するためにスマート・オーダー・ルーティング(SOR)の使用が当たり前になってきています。日本では未だに主市場が取引量の9割以上を占めていますが、分断化が進んでいく条件が整いつつあります。その条件としてはアローヘッドの導入によって大幅に速くなった取引速度、複数のPTSの登場、出来率の低下などがありますが、これらの要因により代替執行市場への関心が高まってきて、この関心の高まりによって分断化が進行してゆき、スマート・オーダー・ルーティングの需要が増えてくると予想しています。これが一つのサイクルを成して、サイクル が進むことによって分断化が進行して行くだろうということになります。

これに対応するために弊社が提案しているSORモジュールというのは、SORエンジンを取引所接続インタフェースに組み込むことにより注文と時価情報へ直接アクセスできるようになっています。発注対象となる市場を判断するロジックはカスタマイズが可能なため、自社の戦略や顧客のニーズに基づいてロジックに独自の調節を加えることができます。また、弊社の低遅延プラットフォームを採用していますので、非常に高速な注文回送を行えるシステムとなっています。通常のフロー、つまりSOR注文以外のフローは、モジュールを通して発注するのではなく、従来の経路を通して発注していくため、ほとんど影響を受けません。

このシステムは国内ブローカーにおいて既に稼働しており、実績をあげています。必要に応じて、ダークプールへの接続も可能になっているため、シンガポールのChi-Eastにも接続できます。

高パフォーマンスアルゴリズム

これは弊社のアルゴリズム・エンジンを取引所接続インタフェースに統合し、高速処理、高速取引を可能にしたシステムです。このシステムの特徴は弊社 のフィードハンドラーをそのまま取引所接続インタフェースに接続していることで、時価情報へのアクセスが非常に速いです。全イベント、例えばユーザーの操作、市場側で発生したイベント、時価情報の更新、ポジションの更新などを統一APIで処理できるようになっているため、開発が非常に容易です。現在弊社の 取引所接続インタフェースを使用しているお客様は、モジュールを1つ追加することにより高パフォーマンスアルゴリズムを活用できるようになります。

結論

取引の基本サイクルに対して、弊社は時価情報フィードハンドラー、低レイテンシーアーキテクチャー、FIXポータル、高パフォーマンスアルゴリズ ム・エンジン、HFTプラットフォーム、スマート・オーダー・ルーティングなどの製品を提案しています。これによって、低レイテンシー、ハイパフォーマン ス、スマートオーダールーティングシステムを実現する、トータルソリューションを提供できます。